既に名車、非常に完成度の高かったCAAD13。2019年夏に発表されてから早7年。
いよいよその後継モデルCAAD14が発表になりました。

レーシングロードバイクの素材としてはカーボン全盛の時代、このフレーム、バイクにどんなメッセージが込められているのか。
あくまでサイクルデイズの主観ではありますがひも解いてみたいと思います。



CAAD14 3 51-Size CHK
<本ブログの流れ>
1.CAAD14発表!
2.アルミとキャノンデール
3.キャノンデール アルミモデルの変遷
4.CAAD14の特徴とCAAD13との違い
5.CAAD14のメッセージとは(Not Carbon, Not Sorry)
1.CAAD14発表!

・キャノンデールのCAADシリーズの最新モデル CAAD14(キャードフォーティーン)が日本時間3月10日(火)22:00に発表
・国内展開は、完成車CAAD14 1、CAAD14 3(2カラー) そしてフレームセット(2カラー)
・タイヤクリアランス32mm(+4mm左右クリアランス)、ネジ切BB,フル内装orハンドル部外装選べる、UDH。
・重量は56サイズのフレームで1410g(RAWカラーは1280g)フォーク397g
・CAAD14 3(105完成車)56サイズで9.3kgあるが、ハンドル・シート・サドル、もちろんホイールも重たい!→これを変えるだけで一気に化ける!
・CAAD13は当時のSuperSixEVO(GEN3)と同じジオメトリで同じようなコンセプトだったが、今回は全くの独立したコンセプト、ジオメトリ。
・カーボンの代替としてではなく、アルミという素材の持つ特性を最大限に引き出すことをコンセプトに開発
・Not Carbon, Not Sorry カーボンではない。それが 誇り。
2.アルミとキャノンデール

キャノンデールのアルミフレーム開発の歴史は1983年まで遡ります。
スチールフレームが主流のこの時代、アルミニウム・カーボンなどの先進素材の開発にチャレンジするメーカーも少なからずあったようではありますが、キャノンデールはその中でも『長く乗れる』という部分が秀でていたのではないかと感じています。まさにその時代発表のST500フレーム。今でも大切に乗られているオーナー様、いらっしゃいますよね。
単に「アルミで軽く作った」ではなく、しっかり走る、長く走れるバイクを作った。
高性能なフレーム素材としての価値を押し上げたのがキャノンデールだともいわれています。
大口径×超肉薄のフレーム、『オーバーサイズド・アルミ』
美しい溶接部の処理、『スムースウェルド』
そしてキャノンデール信頼の『ライフタイムワランティ(生涯保証』
キャノンデールとアルミ。CAADの歴史は、キャノンデールの歴史そのものだと言えるかもしれません。
ちなみにCAADは『Cannondale Advanced Aluminum Design』の事です。
ちなみに、キャノンデールとアルミの歴史は輝かしい物だけではなく。。
アルミフレームのモーターサイクル、4輪バギーというモーターサイクル事業に参入したものの、数年で破産申請、モータースポーツ事業停止売却に至ったのだと。。
3.キャノンデールアルミモデルの変遷
これを各モデル画像付きでご案内しようとすると、本題から遠ざかる上に信じられないくらい長くなりますので簡単に(笑)

ツーリングモデルのST-500からロード系2.8Series,
そしてCAADシリーズもMTB系統とロード系統がオーバーラップしながら1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,12,13という流れ。
(カーボン×アルミハイブリッドのSix13についても語りたいのに。。)
(アワーグラスステーとかも語りたいのに。。。)
4.CAAD14の特徴とCAAD13との違い
CAAD14のCAAD13との違いを簡単にまとめると
・ネジ切BB,27.2mmシートポスト、UDH採用
・フレームシルエットがより金属フレームらしくクラシカルに(それでいて先進的にも見える)
・タイヤクリアランス30mm→32mm たった2mmもされど2mmの差は大きい
・SuperSixEVOシリーズと同じく『デルタコラム』採用によりフル内装あるいはハンドル部だけケーブル外装選べる

ちなみに、機械式105完成車のCAAD14 3には28Cのタイヤが付属しています。CAAD13は発表時のMantisカラーは28Cがついていたものの、その後はまた25Cが付いてきていましたね。

写真だと伝わりにくいのですが、、、、28Cタイヤ搭載で、フォーク・ステー部共に左右にかなりクリアランスがあります。32mmタイヤ装着で、左右4mmずつのクリアランスを確保しています。

ちなみに、フレームシルエットはとてもシンプルに見えて、各パイプそれぞれには様々な狙いが込められています。特徴的なこの肉薄なシートステーもその一つ。
CAAD13もものすごく良いバイクで、しっかり前傾の取れる組み方で・幅の広すぎないハンドルに28Cレーシングタイヤの組み合わせなんかでは、本当にレーシーに走ってくれる。
うちのチームの大磯クリテでエリート走ってるメンバーさんに一時期乗ってもらっていたことがあるのですが、「え、これで良いじゃん」というクオリティの高さ。
それでいて、少しアップライト×少し幅の広いハンドル×30Cタイヤ そんな組み合わせであれば、まるでツーリングバイクのように快適で心地よくロングライドが楽しめる。本当に良いバイクでした。
ちなみに、BB30はちゃんと組めば別に異音には困りませんし(BBだけでなく、シートクランプ部もちゃんと組むことでトラブルは起きません)、BB30だから感じられる「スルッ」と回ってくれる軽やかさや、あのアタックへの反応性、登坂での楽さなどBB30で助けられていた部分も多く、、ネジ切になるメリットも大きいながらも、個人的に少し寂しい部分もあります。
ちなみに、BB30,Aiなどキャノンデール独自のテクノロジーがどんどん無くなっていく背景として製造コストなどの都合もあると思いますが、剛性・重量・反応性などなど、その他の技術で補完できる部分が増えてきている事もあるかもしれません。「BB30の大口径・高剛性・軽量というメリットを、ネジ切BBのフレームでも実現できるようになるのであれば、それはやはり汎用性の高いネジ切BBの方が良い」という感じなのではないかと。
ちなみに、各メーカーで「もうアルミバイクは作れないんじゃないのか」なんていう話を聞くことがありました。コロナ禍によるサプライチェーンへの破滅的な影響による価格高騰はもちろん、2022年のウクライナ戦争の影響が大きく、その当時アルミ価格は13年ぶりの高騰を見せたのだとか。更に為替の影響もありますし、昨今の中東情勢と過。。。去にないほどアルミ価格が高騰しているという今の時代、もはやカーボンに対しての価格的メリットが少なくなってきているこの現状において。アルミバイクを新しく生み出したそのキャノンデールのメッセージを読み解き、また「誰のためのバイクなのか」を出来る限り本質的に書いていきたいと思います。
5.CAAD14のメッセージとは(Not Carbon, Not Sorry)

Intro
わかる人には、わかる。
そして、わかってるあなたのための一台。
CAAD14、ついに登場。
1983年に私たちが始めたアルミニウム革命。その最新進化形が、王座を奪還し、真のハイパフォーマンス・アルミロードのスリルを取り
戻す。
確かに今、レースシーンの主役はカーボンだ。それには理由がある。カーボンファイバーは素晴らしい素材だ。
だが、緻密に作り込まれたアルミには、他にはない“躍動感”と“切迫感”、そして独特のバイブスがある。
長年にわたり革新的なアロイフレームを作り続けてきた経験から磨き上げられたCAAD14は、その“アルミらしさ”を誇りのように纏う。
カーボンの廉価版になろうとはしない。素材としての強みを、真正面から活かす。
それは、私たちが愛してやまないアルミへの賛歌であり、原点への回帰でもある。
ビッグチューブ。滑らかな溶接。クリーンなライン。攻撃的なスタンス。
高剛性。爆発力。刃のように鋭いハンドリング。
荒々しく、むき出しで、どこか詩的。
人の評価なんて気にしない。流行を追わない。カフェで見せびらかすためでもない。
コーナーで攻め、登りで舞い、下りでラインの内側に飛び込む。
無駄を削ぎ落とし、目的に徹した美しさ。軽く、研ぎ澄まされている。
装飾はいらない。けれど完全にモダン。
“あるべき姿のアルミ”が、ここにある。
CAAD14は、CAADロードの原点回帰であり、明確な意思表示であり、
そして“第13元素”への全力の賛歌だ。
誰にでも向けたバイクじゃない。
でも、これが刺さる人にとっては、他では代わりにならない。
以上がキャノンデールからのCAAD14リリースに伴うメッセージです。
アルミという素材に対する絶対の自信を持ち、またロード・MTB・シクロクロスと世界トップのレベルで戦うカーボンフレームを生み出しているキャノンデールだからこそ、打ち出せるメッセージ。
『Not Carbon, Not Sorry』
これが、最高品質のカーボンフレームを製造していないようなメーカーが打ち出すと、どうしても『言い訳』のような印象をえてしまう、うがった見方をする店主ですが、
キャノンデールがアルミと歩んできた歴史、そしてカーボンと歩んできた歴史を踏まえて捉えたい 『Not Carbon, Not Sorry』
そんなこのメッセージです。
ちなみに『誰にでも向けたバイクじゃない』とありますが、
これは『乗り手を選ぶバイク』という意味では決してないと思います。
むしろ、サイクルデイズとしてはこのバイクこそ多くのライダーに様々な形でマッチするバイクなのではないかと思っています。
このバイクでの様々な楽しみ方、店主佐々木の思うカスタムイメージなどはあえて今回は共有せず。バイアスをかけずに。
まずはこのバイクの基本的な情報と、キャノンデールからのメッセージを踏まえて
皆さんはどのような使い方を想像されるでしょうか。
ご相談お待ちしております♪