『安全に楽しく快適に』
1.トラブル事例
2.なんで起こるの?
3.そのまま放っておくとどうなっちゃうの?
4.トラブルを防ぐには
5.皆さんの安全のために
1.トラブル事例
2.なんで起こるの?
自転車は様々なパーツの集合体です。ネジなどで各パーツが組付けられているのですが、振動・温度変化、そしてなによりライダーの力が原因で少しずつ緩んできます。ペダル・クランク・ハンドル・ホイールなどはもちろん、人間のペダルを踏む力やハンドルを引っ張る力などにより各パーツを微妙に歪ませて⇒戻してというのを繰り返すことにより少しずつネジなどが緩んできます。
そのネジの緩みなどによって各パーツのガタつきが出たり、最終的にはパーツの脱落が発生したりします。
「レース走行中にペダル、クランクが外れたら」
「ダウンヒル中にフロントブレーキがもぎ取れたら」
想像してみるとゾッとしますよね?これ、全て実際に発生している事例です。
3.そのまま放っておくとどうなっちゃうの?
そもそもパーツの脱落、破損などの場合は納得いただける事が多いですが、ガタつきだけの場合「これで事故するわけじゃないから出走させてくれ」と検車ブール付近でもめる(ごねる)事があるようです。
うーん、気持ちはわかります。
んでもまず大前提として車体をしっかりと整備することが参加者の義務です。さらにそれを棚上げして検車スタッフの方へ八つ当たりはぜったいやめて(ーー;)みんなの遊び場、レースの場を創り支えてくださっているボランティアさん、運営者さんへのリスペクトが欠落していると断じざるを得ません、、、
さて、話を戻します。ぱっと見走れそうだけどなんでだめなの?を例を交えてご案内。
1.BB、クランクのガタ
2.ヘッドのガタ
3.ハブのガタ
について例を挙げてご説明します。
例1.BB、クランクのガタ
踏み込んだ瞬間、がたつきがあるのでクランクがぐらぐら動く⇒チェーンリングが加点方向ではなく横方向にぐらつく⇒チェーンが耐え切れずに脱落する⇒ライダーの意図に反してギアが軽くなる、あるいはチェーンが外れペダルが抜けるようになりバランスを崩し落車⇒周りを巻き込む。
そもそもクランクが固定できていない場合もあり、実際に走行中にクランクが脱落する事例も何度も見ています。
例2.ヘッドのガタ
コーナリングの挙動が安定せず、高速コーナーやダウンヒル時に不安定になりやすい。またフロントブレーキをかけた時、車体に前後の遊びがあるのでブレーキング動作も不安定になりやすいです。
またこのまま放っておくとベアリングだけでなくフレームのヘッドチューブを割る事も。。
例3.ハブのガタ
こちらも2.と同じように走行が不安定になりやすいです。高速走行時のコーナリングで横方向にぶれやすく。。
あと単純に推進力がすわれて相当走りがきつくなります。踏んでも加速し始めるまでに時間がかかるし、スプリントしても伸びない。足が削られます。
チェーンの伸び、ブレーキシューの摩耗などにも言えます。悪い状態で使用し続けるとより大きなトラブルを招いてしまいます。
4.トラブルを防ぐには
これは本当にシンプル。
とにかく定期点検とメンテナンス
これに尽きます。購入後は1カ月、2か月でそれぞれ初回点検を実施。新車の状態はより緩み・ガタツキが出やすいですから念のため初回点検を二回実施します。
そしてその後は人に寄りますが推奨は3か月に一度は点検に!競技をやられている方は毎月実施しても良いくらい。
ちなみに当店購入車体はずーっと点検・基本メンテナンスが無料なので、一カ月に数度受けに来られる方もいらっしゃいます♪『初回点検無料』というのは色んなショップさんで実施しているはずですが、『ずーっと点検・基本整備無料』なのかどうか確認してからショップを選ばれると良いと思います。確かこの小田原地域のプロショップさんはほぼ全てそうだったはず♪
もちろん当店ネット購入、他店購入の車体のメンテナンスも喜んでお受けしていますが、
「あーなるほど。サイクルデイズさんで買っていた方が安心なだけでなく結果的に安かったね」
なんて話になる事、とっても多いです。
あとは状況により早めに消耗パーツを交換してくことも重要です。
よく「1年に一度オーバーホールが必要」と言われていますが、貧乏性の店主佐々木(笑)サイクルデイズとしては「それぞれのパーツを確認したうえで個別判断」とお伝えすることが多いです。もちろんしっかりレースをやられている方は年一オーバーホールをご依頼いただく方も多いですが、重要なのは「愛車に何が起きていて何をしたか」をライダー自身が理解できる事。当店では画像などと共に「どのパーツがどのように摩耗していて、何をどうメンテナンスしたか」を必ずお伝えします。
それによりお客様もより具体的にイメージが付き、お客様ご自身でもパーツの摩耗や各部ガタツキ、異音などの以上をキャッチしやすくなってくれると思うのです。
これは佐々木が個人的にとっても思う事。病院に行って治療を受けた時や、自動車のメンテナンスのときに
「何にお金を払ったんだろう?」
「何が悪くて何をしてくれたの?」
が不明確だと不安だし、不満も残る。
そして、ライダー自身があまりにも愛車の状態・メンテ履歴をわからないままだと結果的に安全上良くないことっていっぱいあるのです。
まぁ最終的には「サイクルデイズさんの目で見て良いと思った方法でやっておいて。任せるから」という方が増えてくるのですが(笑)