レースメカニックがお届けする自転車定期点検のススメ 大磯クリテメカレポートより

こんにちは、店主佐々木です。本日からまた一週間、頑張りましょう!!
 
さて、今日はレベルを問わずに自転車競技に参戦されている皆さんに 「定期的に点検実施してください」という願いを込めてブログを書きます!もちろん自転車に乗られているすべての皆様にとって重要なことです。
今回は昨日開催された大磯クリテリウム2018-19シーズン第5戦でのメカニックレポートをお届けしながら『点検の重要性』お伝えしてまいります♪
競技として自転車に乗られている方は是非チームメイト・後輩達に教えてあげて下さい。仲間とのグループライドを楽しんでいる方は是非周りの人に教えてあげてください。より多くの方に届き、安全な自転車が増えますように。

『安全に楽しく快適に』 

 

自転車生活を楽しむためには、万全な状態に整備された自転車が絶対条件ですからね。どうぞ最後までお付き合いください。

大磯クリテリウム2018-19シーズン第5戦メカニックサポート。今回は対応が途切れませんでした。これもリアハブガタでした。

さて、昨日は大磯クリテリウム2018-19シーズン第5戦。ここ最近だいぶトラブルが減っていたなぁと感じていた中で極端にトラブルが多く、ほぼ一日トラブル対応で合計40台ほどの対応を実施。
うーん、今回確かエントリー数が約450人、DNSの方がいることも考えると約1割の方の対応を実施したことになります。今回も検車を通らなかった車体についての対応がメインだったのですが、全数きっちり点検したら更に多くの車体に何らかの問題があるのではないかとも。これには大きな危機感を感じます。
誤解のないように最初にお伝えしておきたいのが、「知らないこと」を責めるつもりではありません!今回このブログを読んで頂き『点検・メンテナンスの重要性』についてちゃんと知ってもらいたい!
そしてこれからは「知っているつもり」「やっているつもり」はやめて
少しでも不安があればそこは購入店舗や信頼できるお店、メカニックに依頼をしてちゃーんと万全な状態にしておいてください!!!
というメッセージです。
*深堀り出来ることもわざと簡単にシンプルに記述している所もあり、誤解を招く表現もあるかもしれません。最終的には行きつけのショップ、メカニックさんにしっかりと相談をしてご自身にあった対応を選択してください♪*

London Bike Kitchenのブラックボード。メカニックも深さ・幅・そして対象者により本当に色々な切り口があるのです。

1.トラブル事例

2.なんで起こるの?

3.そのまま放っておくとどうなっちゃうの?

4.トラブルを防ぐには

5.皆さんの安全のために

Namibiaでのメカニック時代『サイクルクラシック』という国内で最も大きな公道レース・ライドイベントのスタートシーン。

1.トラブル事例

 まず『トラブル』とは何を表すのか。
今回は検車ではじかれるようなもの。「このままでは安全にレースを走る事が出来ないので出走させられませんよー」という物をメインにお伝えします。
検車ブース・メカブースあるある、圧倒的に多いのはこの二つ!!
・ヘッドのガタつき
・ハブのガタつき
もう圧倒的に(二度言いますw)多いのがこの二つ!!
他には
・ケーブルエンドキャップ外れ⇒自分、他人の皮膚を気付つける可能性
・バーエンドキャップ外れ⇒落車時などハンドルバーエンドが刺さる可能性が。。。
・シフトケーブル交換⇒変速不良、変速できない
・リアエンド曲がり⇒変速不良、走行中のエンド折れ
・Di2バッテリー切れ⇒ギア固定。。。きつい。。
・Di2エレクトリックケーブル抜け(STIレバー側が多い)⇒変速できない
・クランク、BBガタ⇒後程詳しく書きます
そして
・そもそも全体的に整備されていない
というものも。。

とにかく多いカンパ系ハブのガタつき。定期的にメンテナンスしましょう。

2.なんで起こるの?

自転車は様々なパーツの集合体です。ネジなどで各パーツが組付けられているのですが、振動・温度変化、そしてなによりライダーの力が原因で少しずつ緩んできます。ペダル・クランク・ハンドル・ホイールなどはもちろん、人間のペダルを踏む力やハンドルを引っ張る力などにより各パーツを微妙に歪ませて⇒戻してというのを繰り返すことにより少しずつネジなどが緩んできます。

そのネジの緩みなどによって各パーツのガタつきが出たり、最終的にはパーツの脱落が発生したりします。

「レース走行中にペダル、クランクが外れたら」

「ダウンヒル中にフロントブレーキがもぎ取れたら」

想像してみるとゾッとしますよね?これ、全て実際に発生している事例です

 

大磯クリテリウムでクランクの脱落が発生。レース中でなくてよかった。。。箱根ヒルクライムではレース中に発生していました。

 

 

3.そのまま放っておくとどうなっちゃうの?

そもそもパーツの脱落、破損などの場合は納得いただける事が多いですが、ガタつきだけの場合「これで事故するわけじゃないから出走させてくれ」と検車ブール付近でもめる(ごねる)事があるようです。

うーん、気持ちはわかります。

んでもまず大前提として車体をしっかりと整備することが参加者の義務です。さらにそれを棚上げして検車スタッフの方へ八つ当たりはぜったいやめて(ーー;)みんなの遊び場、レースの場を創り支えてくださっているボランティアさん、運営者さんへのリスペクトが欠落していると断じざるを得ません、、、

 

 

 

さて、話を戻します。ぱっと見走れそうだけどなんでだめなの?を例を交えてご案内。

1.BB、クランクのガタ

2.ヘッドのガタ

3.ハブのガタ

について例を挙げてご説明します。

 

 

例1.BB、クランクのガタ

踏み込んだ瞬間、がたつきがあるのでクランクがぐらぐら動く⇒チェーンリングが加点方向ではなく横方向にぐらつく⇒チェーンが耐え切れずに脱落する⇒ライダーの意図に反してギアが軽くなる、あるいはチェーンが外れペダルが抜けるようになりバランスを崩し落車⇒周りを巻き込む。

そもそもクランクが固定できていない場合もあり、実際に走行中にクランクが脱落する事例も何度も見ています。

 

例2.ヘッドのガタ

コーナリングの挙動が安定せず、高速コーナーやダウンヒル時に不安定になりやすい。またフロントブレーキをかけた時、車体に前後の遊びがあるのでブレーキング動作も不安定になりやすいです。

またこのまま放っておくとベアリングだけでなくフレームのヘッドチューブを割る事も。。

 

例3.ハブのガタ

こちらも2.と同じように走行が不安定になりやすいです。高速走行時のコーナリングで横方向にぶれやすく。。

あと単純に推進力がすわれて相当走りがきつくなります。踏んでも加速し始めるまでに時間がかかるし、スプリントしても伸びない。足が削られます。

 

チェーンの伸び、ブレーキシューの摩耗などにも言えます。悪い状態で使用し続けるとより大きなトラブルを招いてしまいます。

 

佐々木、光山が参加したビギナーカテゴリーでさえこの密集度。この中に整備不良車がいたらと思うと恐ろしいです。。

 

4.トラブルを防ぐには

これは本当にシンプル。

とにかく定期点検とメンテナンス

これに尽きます。購入後は1カ月、2か月でそれぞれ初回点検を実施。新車の状態はより緩み・ガタツキが出やすいですから念のため初回点検を二回実施します。

そしてその後は人に寄りますが推奨は3か月に一度は点検に!競技をやられている方は毎月実施しても良いくらい。

 

ちなみに当店購入車体はずーっと点検・基本メンテナンスが無料なので、一カ月に数度受けに来られる方もいらっしゃいます♪『初回点検無料』というのは色んなショップさんで実施しているはずですが、『ずーっと点検・基本整備無料』なのかどうか確認してからショップを選ばれると良いと思います。確かこの小田原地域のプロショップさんはほぼ全てそうだったはず♪

もちろん当店ネット購入、他店購入の車体のメンテナンスも喜んでお受けしていますが、

「あーなるほど。サイクルデイズさんで買っていた方が安心なだけでなく結果的に安かったね」

なんて話になる事、とっても多いです。

 

あとは状況により早めに消耗パーツを交換してくことも重要です。

よく「1年に一度オーバーホールが必要」と言われていますが、貧乏性の店主佐々木(笑)サイクルデイズとしては「それぞれのパーツを確認したうえで個別判断」とお伝えすることが多いです。もちろんしっかりレースをやられている方は年一オーバーホールをご依頼いただく方も多いですが、重要なのは「愛車に何が起きていて何をしたか」をライダー自身が理解できる事。当店では画像などと共に「どのパーツがどのように摩耗していて、何をどうメンテナンスしたか」を必ずお伝えします。

それによりお客様もより具体的にイメージが付き、お客様ご自身でもパーツの摩耗や各部ガタツキ、異音などの以上をキャッチしやすくなってくれると思うのです。

 

これは佐々木が個人的にとっても思う事。病院に行って治療を受けた時や、自動車のメンテナンスのときに

「何にお金を払ったんだろう?」

「何が悪くて何をしてくれたの?」

が不明確だと不安だし、不満も残る。

そして、ライダー自身があまりにも愛車の状態・メンテ履歴をわからないままだと結果的に安全上良くないことっていっぱいあるのです。

 

 

まぁ最終的には「サイクルデイズさんの目で見て良いと思った方法でやっておいて。任せるから」という方が増えてくるのですが(笑)

不安があったらプロに相談。不安や不満を解決していくのが僕らショップ・メカニックの役割だと思うのです。

出張メカニックサービスのクライアント様。高円寺のシェアオフィスにて。店でも現場でも大切なのは説明だと思うのです。

5.皆さんの安全のために

ここまで読んでくださった皆様、有難うございます!!
どうでしょうか?『点検・メンテナンス』の重要性を少しでもご理解頂けたら幸いです!
レースに出られている方だけでなく、すべての自転車に乗られている方が安全に楽しく自転車生活を送れるように。
ご家族、ご友人、いつものライド仲間などで共有しながら、しっかり整備された自転車で楽しい自転車生活を送って頂けたらとっても嬉しいです。
それではまた!

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