今回はなおっきのぶろぐでお馴染みのなおっきさんよりオーバーホールのご依頼を頂きました。有難うございました。
*なおっきさんには以前からご予約を頂いておりましたので、順番を前倒しで実施させて頂きました*
ロードバイクのオーバーホールに関してはこれまでも何回かブログに上げさせて頂いておりますが、
洗車⇒分解清掃⇒組み付け⇒調整
という流れで進めていきます。もちろんバリアスコートも実施します。
お客様対応の流れもあり、洗車のプロセスの画像が撮影できなかったのですが(><)
(以前のブログをご参照ください)
「どうせパーツを外すので洗車はしないでも良いのでは」という声もあるのですが、フレーム表面にこびりついた泥汚れや、パーツの細部にたまった汚れは洗ってしまった方がしっかりと、そして優しく落とせるのです。
さて、洗車後パーツを取り外してバリアスコートを実施。
もともとラメがとっても綺麗なこちらのフレーム。
更に綺麗になるととっても気持ちが良いですね!
フロントフォークにももちろん実施。
練習量が凄まじいなおっきさん。どうしてもヘッド部に汗などが入り汚れやすいので、しっかりとクリーニングして、下玉押し部にもコーティングをします。
そうそう、これだけ汗、汚れが入りやすい部分だからこそ、ヘッドパーツの確認が重要なのです。
これもこれまでのレースメカニックの模様で何度もお伝えしてきましたが、是非ぜひ皆様覚えておいてください♪
さて。コーティング後1日はフレームをこのまま寝かせますので、一日目の作業はここまでにしました。
二日目は本格的にクリーニングを実施。
まずはヘッドパーツ、新品に交換する予定ですがパーツ入荷までこちらを使って頂くために、しっかり洗浄してグリスアップをします。
以前見させて頂いた時もヘッドパーツのメンテを実施しているのですが、だいぶ汚れていました。
表面に錆が浮いている所は可能な限り取っていきます。
まだ多少変色している部分はありますが、指で触っても凹凸を感じないように落としています。
このような状態にしてからグリスアップに入ります。
グリスはボール、リテーナー、カップ内、そしてカップ外側にもしっかりと塗布します。
その他のパーツも分解、清掃。消耗パーツも確認していきます。
一番気持ちが良いのがこれ!スプロケですよね♪
ディグリーザーにつけて油を汚れを溶かして、しっかりきれいにしていきます。
そしてMAVICホイールと言えばそう、フリーボディ内の洗浄と注油が定期的に必要です。
これにより本当にホイールの空転時間が飛躍的に変わります。
まずはフリーボディを外して
この時スプリングなどの小さなパーツをなくさないよう注意が必要です。
クリーニング後、ベアリングの状態などを確認して、必要ヵ所にミネラルオイルを塗布すればOK.組み付けていきます。
その他ブレーキや変速機なども同様に分解、清掃を実施。
しかしREDのリアメカは本当に軽いですね。
プーリーを外してしっかりきれいにしていきます。
どうも今回は少し急ぎで加工をしていたことも有、途中途中で画像の撮り忘れが。。。
なおっきさん、ごめんなさい。。
ちなみに、リアエンドの固定が緩んでいる事がよくあります。今回もしっかり確認、増し締めさせて頂きました。
もちろんアライメントも確認します。
フレームのコーティング、そしてパーツの分解清掃がすんだらここでパーツを組み付けていきます。
今回はブレーキ・シフト共にインナー・アウター交換しました。
ところで前回も当店でバーテープの交換を実施させていた出したのですが、バーテープの内側処理、少しこだわっています。
この緑のテープはビニールテープと違って伸びないので、ブレーキやシフトのフィーリングが軽くリニアになってくれるのです♪
こちらはシフトケーブルを交換するところなのですが、こういったところに汚れが溜まったまま交換すると、昨今使われているコーティングケーブルの表面を傷つけ、ドラム内でのケーブル切れの原因に。。
しっかりとクリーニングをしてシリコングリスを塗布して組んでいきます。
そうそう、ブラケットカバーもきれいにしていきます。
汚れが落ちるものはたくさんありますが、安易に攻撃性の強いクリーナーを使ってしまうと寿命を早めてしまう事に。。
こういったときにWAKO’Sのフォーミングマルチクリーナーはお勧めです。
すみません、組み付けは一気に実施してしまい、ほとんど写真が御座いません(汗)
予定を変更して会社のお昼休みの時間を使って引き取りに来てくださったなおっきさん(すみませんでした!!)
サラリーマン戦士さながら、ピシッとスーツで三本ローラー、最終チェックです。
有難うございました!!!