箱根ヒルクライム2026 メカニックサポートについて

今年で12回目のメカニックサポート。

ここ二年ほどはトラブル、整備不良が減っていたのですが

今回は少し多かった。 

1.お伝えしたいことは結局『定期的な点検を』

2.箱根ヒルクライム2026 トラブル対応事例

3.事前に確認する事リスト 

 

 

 

1.お伝えしたいことは結局『定期的な点検を』

例えば箱ヒルをはじめこの週末のヒルクライム参加の当店のお客様の場合どうされていたのか。

<お客様A>

前職からのお付き合い。もう18年くらいのお付き合いですね。年齢を重ねても、自転車に楽しく乗って下さっている。 

・3~6カ月ごとの点検・整備を実施(当店購入特典で費用は無料)

・9月中旬にオーバーホール実施(設定していたリミットよりは半月ほど後ろ倒しに)

・レース前日、受付前にオーバーホール後の点検・整備を実施

☆久しぶりに箱根ヒルクライム無事に完走! おつかれさまでした☆ 

 

 

<お客様B>

他店舗様購入のバイクですが、毎回整備・オーバーホールをご依頼いただき。。有難うございます!

・3か月ごとの定期点検・整備及びドライブトレーンメンテナンスを実施(他店舗様購入車体につき点検整備有償)

・今年は、一部消耗コンポーネントの動作不調→交換と出費は重なりましたが、レース前に完了。とにかく定期整備は万全

☆東京ヒルクライムHINOHARA 年代別2位入賞! おめでとうございます!☆

 

 

<お客様C>

チームの若手メンバー。遠方へ引っ越してしまったので車体ネット購入、セルフ整備で頑張っていたのですが

2025年末お持ち込み頂き定期整備をすることに。

・一旦全体点検、組み付け不備の修正実施

・8月には別レース前に全体点検

・レース前日にも全体点検・整備を実施

☆箱根ヒルクライム 体重別優勝 おめでとう!!!☆

 

 

 

 

「そんな時間ねん出できない。。」

「忙しくてどうしても後回しに。。」

「今のところ大丈夫そうだし、大丈夫かなって」 

 

いろんなレース・イベントのメカブースで、あるいはその他の場面で

整備不良、ずーっと乗りっぱなしの車体についてお客様に問いかけをすると、必ずこのような言葉が返ってきます。

 

分かります。 

皆さん普通に人生生きてるだけで結構大変で、忙しい。

そこに新しい習慣入れるのって大変なんですよ。

なので、そのへんも一旦気軽な気持ちで相談してもらえると良いです。

それを参考に、ご自身のレース・イベント・ライド予定から逆算して「このへんで点検入れようかな」をするだけで、

・考えなきゃいけない事が減るし

・結果的にかかる時間、費用も抑えられるし

・何より万が一、自分・あるいは他人を傷つけるリスクを低減できる

 

特に最後の部分。

これ、万が一が発生した場合は人生吹っ飛ぶことになるかもしれません。

そういった緊張感、責任感を持って。そこに誇りやプライドをもって『自転車競技やってる』『レース、イベントに参加してる』と思っていてほしいのです。 

 

当店のお客様を見ていると、向き合い方は様々ではありますが

どれだけ忙しい方でも、やってる方はちゃんとやってます

 

という事で。

かならず定期的な点検と、レース・イベント直前点検を。

これからのクリテリウム、シクロクロスシーズンに向けても

もうお客様とご相談の上予定を確定、あるいは目安のスケジュールを組んでしまっていることが多いですね♪

・定期点検予定

・レース直前のドライブトレーンメンテナンスの予定

・消耗品、その他パーツ交換の目安次期

・オーバーホール時期(遅くともレース一カ月前、あるいはレース・シーズン終わり)

 

 

こんなことをざっくりカルテに書き込んで

毎回の点検のたびにアップデートしながら対応させて頂いております。 

 

 

 

 

 

 

2.箱根ヒルクライム2026 トラブル対応事例

対応中の画像は無いのでひとまず、いぬおさんとの2ショットを載せておこう。 

 

 

ここからは、メカニックサポートについて

来年に向けた私のメモを共有します。 

 

<次回向けて>

・前半落ち着いていたが、下山組合流したタイミングで一気にトラブル増加

・人が増えてくるとブース内立ち入りや通過が発生。やはりパイロン必要か

→混雑時、工具備品の無断使用発生。アーレンキー1セット行方不明

*そこからアーレンキー貸出停止、求める方への説明不足は反省も出走直前対応中は困難か

・待機列作れるように、パイロン・ガムテープなどで待機列示す必要があった

・空気入れブースを確立したほうが良かったか。待っていただく時間が出てしまった

・結束バンドカットの為の貸し出し工具は今後必要か→紛失予防をどうするか

・そもそも誰に、どういった資格を持った人間がブースにいて、自分のバイクに触るのかわかっていた方が良いのではないか→店舗と個人がちゃんとわかり、安心して頂けるようなPOPを掲示必要か 

 

 

<トラブル事例>

・TLRパンク→タイヤ自体劣化ひび割れ おそらくシーラントも乾燥

→IRCで修理出来ず。。クルミ入りシーラント持ってくればよかった

☆ただクリンチャーにして対応→出走出来た

事前点検して、タイヤの劣化に気付いていればこうはならなかった。。。  

 

・下りでの過熱パンク。リムブレーキ、TPUチューブ

→チューブ交換(落車ならず良かった)  

こういった不慮不測の事態の為のメカサポート 

 

・スルーアクスルを締めてください

トルクレンチで固定も、キャリパー位置調整必要(ピストン左右カタギキ)。全体的に整備不備は見られない、。

状態やその方の意識によりこちらとしても対応は変わりますが(笑)

レース、イベントとかで工具忘れたり、思ったように準備できない事はあるよね。

こういったトラブルや、対応の為に僕らがいるのだ。 

  

・Di2 右レバーのバッテリー切れ

→点検していない。。左レバーの電池を分配してなんとか走り切れた(お客様ナイスアイデア!)

*そもそも事前点検を! 

  

・PES左側ボルト外れ

→そもそもクランクボルトもしまってない。チェーンリングボルトも締まってない。全体的に整備不良状態。

→スペーサー不足でそもそもBBに正常なプリロードかからない。出来る範囲で対応。

お引越しされて整備持込に苦労されているとの事。川崎ならサイクルキューブさんへGO!?

サイクルデイズとして、このような方をどうやって減らしていくか!!??

 

 

・チェーン注油してください

なんでさしてこないのん。でもさしてあげたよ、楽になるからね。無事に登りきれたかな

全体的に整備も甘い感じで、ガタも多い。見れる範囲では見たけれど。

どうしたら、事前点検の徹底をできるだろうか。

願わくば、やはり佐渡のように事前点検証明を義務化が必要?

 

 

・ペダルを漕ぐとキュルキュル音がする

→ガイド・テンション両プーリー内部錆による異音。注油にて対応

SHIMANOだと、ベアリングが入っていないブッシュタイプでよく発生するのである。

この方、チェーンの洗浄と注油はやってくれていたのです。整備不良というよりは知識・コツがもう一つ必要だった。

次回からは洗浄、注油と共にディレーラーのリンク部とプーリーへも注油わすれずに(はーと)

 

 

・なんか、ヘッドキャップからDi2ケーブルが飛び出てきてしまって。。

実際は、組み付けの段階でヘッド内のルーティンをミスして内部にDi2ケーブルが収まっていない状態。直すにはヘッド・ホースケーブル組直し。どう組まれているか分からないので、現場では触らない。各部トルクは緩いし、サドルはぐらぐらだし。。

本当に、こういった事例を一人ひとつでも減らすために何が出来るか???? 

  

・フロント変速機がおかしいんです

→サイドボルト緩みでクランク(チェーンリング)位置が右側にずれている&FD各調整に修正必要。

 

・走ってみるとガタガタ音がするんです

→ゆすってみるとハブ?いやローター・スプロケがゆるい音。確認してみるとやはり緩い。

話してみると、直前でホイール交換との事。 

ホイールを交換したタイミングでスプロケ・ディスクローターのロックリングが全て緩い。 

増し締めで改善。その他の全体点検までは出来なかった。。 

 

 

・Di2が突然動かなくなった。

→幸い、ステム下部ジャンクションのケーブル抜け

せーふ

 

・RD破損(出走者ではないが)

カムが噛まない状態。内部破損

→点検で、RDの遊び・ガタツキを確認していればある程度予測可能

 

他にもあったのですが、混雑時は全ての対応をメモできず

全体で対応数は20件ほど。当初は50件ほどあったのでそれに比べれば良いものの

おととし、昨年が優秀だった(あるいは顕在化していなかった?)ので

今年は整備不良の絶対数とその状態、そして参加者意識に少し危機感を覚える状況。

→サイクルデイズとして何が出来るか。 

キャラヒルの出走時には全ての対応が終了。見送ります。

これから後ろから追いかけるからね。(最後尾サポート→道中メカトラ対応→頂上対応→下山サポートまで)

 

こんな感じで最後尾サポート→その後救護とサグワゴン体制整い、早めに追い抜き道中と頂上対応へ。

 

 

3.事前に確認する事リスト

事前に『全体を点検・整備』をするのが基本ですが、

今回のトラブル事例から、要チェックなポイントを。

・箱ヒル。上の駐車場に停める方でカーボンリムブレーキ×軽量チューブの場合、過熱パンク多数

一斉下山で、ゆっくり下ります。いつも以上にブレーキ握りながら下ると思います。 

そういったリスクがあることをまず知る事、大事です。 

 

・タイヤ、トレッド残ってそうでもひび割れ注意。

まだ走れそう。それでもヒビ割れしたタイヤは、すんごい異物を拾います。ひび割れからそのまま裂けていってしまうことも。 レース・イベントでなくとも、タイヤをケチる事は命をケチる事。早め早めの点検と交換を

 

・現行Di2レバーは、ボタン二つ同時押しでのバッテリーチェックを。

LEDが緑ならOK。赤は要交換。表示が付かない場合は(ほぼ)電池切れ。電池はCR1632

 

 

・Di2は点検時に、RD/FDともにガタツキや遊び。また動作音に要注意

ここから「突然動かない」を予防できる時もあります。出来ない時も多々ありますが。。

・直前で、自分でパーツ交換しない

決戦用ホイール、決戦用タイヤ、軽量サドル、軽量ハンドル

それぞれが悪いわけではなくて、交換するなら余裕をもって。

本当に遅くとも、2週間前には完了させて、その後しっかり走っておくこと。

そもそもちゃんと取り付け出来ていないのは「直前ではリスクが。。」と論点が少し変わりますが。それでも余裕をもってやっておけば、事前にトラブルに気付ける場合もあります。

(ただ、ちゃんと取り付け出来ていない方は、大きなトラブルまで自覚症状無い事も多いのですが。。。)

 

 

 

まとめ

1.とにもかくにも定期点検整備・直前にも点検整備

2.トラブル事例を知っておくことも大切。

3.相談できるショップ、メカニックへの相談を 

 

 

 

 

以上、最後まで読んで頂き有難うございます。

是非皆様の次回のレース・イベント参加に向けた準備の参考になれば幸いです。

箱ヒル参加の方は、また来年。万全の状態でお会いしましょうね

店主と、スーパーボランティアスタッフ青井君。

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