お待たせしました!
前回のブログ【新車がお客様に渡るまで♪-組立準備編-】ら少し時間が経ってしまいましたが、【新車がお客様に渡るまで♪-完結編-】をお届けします!
前回は開梱⇒パーツの取り外し⇒コーティングまでを実施しました。
またホイールの確認、振れ取りや必要箇所への注油なども実施。
(あ。。フォーミングマルチクリーナーが転がってしまっている。WAKOSさんすみません。。)
さて、今回は組立完了編です。
(営業時間内に組立をしていたこともあり、すべての工程を画像に収められていません。。)
コーティングの終わったフレームへヘッドパーツ、フォークなど順番に組み付けていきます。
ヘッドパーツはもともと組み付け時に塗ってあったグリスを丁寧に落とし、そしてしっかりとグリスアップして組み付けます。
上側のベアリングは特に雨や汗、ドリンクの水分で錆びやすいので、少し多めにグリスアップをします。
そして、シートポストの組み付け。カーボンパーツ組み付け時に欠かせないのがカーボンアセンブルグリス。スクラブのような細かいツブツブが入っており、パーツ表面の摩擦抵抗を増やすことによって少ないトルクでもしっかりとパーツ同士を締結できるように。(もちろん適正トルク内で組み付けることが大前提です。)
そしてクランク・ディレーラ・ブレーキなどを一気に組み付けていきます(画像が少なくてすみません。。)
あ、潤君が写ってる(笑)
STIレバー組み付けやサドルの角度調整などに役立っているのがiPhone
ところでケーブル組み付けの際、その素材や用途に沿った正しいグリス、あるいはルブを塗る事が重要ですが
ケーブルの締結前にしっかりと脱脂をする事も忘れずに。
グリスのある状態で規定トルクで締結しても、フルブレーキの際に滑ってしまう可能性があります。
あとケーブルの処理ですが、最近は特にケーブルのフレーム内蔵化によって長さ調整がシビアになってきているように思います。
当然短すぎるとハンドルを切った時にブレーキがかかってしまったり危険です。
また長すぎるとブレーキや変速がもたつくだけでなく、他のパーツに引っかかったりすることがあります。
今後そのお客様がどのようにポジション変更していくかも見据えながら、最も良いところを探していきます。
ケーブルをハンドルに添わせる時も、まずはセロテープなどで仮止め微調整を繰り返しながら。
確定したら例のリムテープで固定します。
こうなったら後はバーテープを巻いて、全体調整を確認して組立完了。
以上です。
今回は店主の私物、メンテナンスお預かり品、そして今回の車体とNEILPRYDEエアロロードが3台揃ったのでたくさん写真を撮ってしまいました。
実は現在もう一台、オーダーいただいた2017モデルが入荷していますので、もし余裕があればそちらもレポートいたします。
さて、二回にわたってお送りしてきました、【新車がお客様に渡るまで】のブログ。いかがでしたか?
自転車は工業製品ではありますが、メカニックがいないと乗れる状態になりません。
性能も安全も最終責任者はメカニックなのです(初期不良・リコールなど例外はありますが)
その為に自転車整備士などの資格保持者が組立調整を行って、またメンテナンスや安全情報の提供などを行っています。
どうぞ信頼できるショップ、メカニックを見つけてしっかりとメンテナンスをして
安全で楽しい自転車ライフを楽しんで下さい♪
ロンドンのRaphaにてクリスフルームの愛車を前に