今日は朝から電動アシスト自転車の出張修理に行ってまいりました。
ご依頼いただく数はスポーツタイプの自転車の方が多いのですが、最近はこういった一般車・アシスト車のご依頼が増えてきたように思います。
さて、本日の車体はヤマハのPAS KISSというモデルで、お子様のいるご家庭には大人気のモデルです。
ただこういった自転車は調子が悪い時、万が一壊れてしまった場合は大変です。
なにしろ普通の自転車より大きく重いので、たとえ大きな車を持っていたとしても積み込むのはひと苦労…
なので出張メカニックサービスが選ばれるのですね。
*電動アシスト自転車の場合、モーターやバッテリーの不良の場合対応ができないことが御座います。その場合は対応できる店舗をお調べさせていただきます*
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今日の修理について。
同じ車種をお持ちの方はぜひ読んでいただきたいと思います。
本日のご依頼内容は
「ブレーキの効きが悪い。特に前のブレーキが全然効かない」との事。
実際に現車を確認してみました。
後ろのブレーキは単純にブレーキワイヤーの伸びが原因でしたのですぐに調整完了。
フロントブレーキの方は幾つかの原因が重なっていました。
・ブレーキケーブルの劣化、ほつれ
・ブレーキ本体の動作不良
・ブレーキパッド
まず、このモデルは『スマートコントロールブレーキ』をいうブレーキ構造を採用しています。
女性など力の弱い方でも安心してブレーキングができる優れものなのですが、可動部が多くい為定期的にメンテナンスをしないと、動きが渋くなってしまうのです。
ブレーキ前面を覆っているカバーを3mmの六角レンチで外すとこんな感じ。
当初しっかりと汚れが付着していたため、しっかりと洗浄を実施。
またこびりついていた汚れはスキー用のエッジクリーナー(消しゴム型)で丁寧に落とします。
その後細かな汚れや洗浄剤を水で流し、その後コンプレッサーで水分をしっかりと飛ばして注油します。
他のパーツに付着しないように、狙いを定めて丁寧に。
日常のメンテナンスであれば、注油だけでもかなり変わります♪
さて、これでブレーキの戻りは完全に直ったのですが、ブレーキをかけてみると。。。あれ、なんの抵抗もなく進んでしまいます。
そのブレーキパッドがこれ。
テカテカしてます。
おそらくまず最初、フロントブレーキの戻りがわるくなり、リム面(パッドの当たり面)とブレーキパッドが擦れ続けてこのような状態になったかと。
ホイールのリム面もだいぶ減っていました。この段階で呼んでいただいてよかった。
そう、
電動アシスト自転車の問題点の一つ、アシストがかかっているのでブレーキをひきずっていても気づかない!!!
空気圧が減っていたり、何かにすれていたりしていても気づくのが遅れて大きなトラブルになる事もありますので
やはり、定期点検が重要ですね!!
さて、話を作業に戻して。リムとパッドの表面を掃除していきます。
パッドは目の粗いヤスリで大まかに削ってから細かいものへ。
多少毛羽立ちを残します。
これで再度調整してみたのですが、まだ効きが悪い。
そこで少し制動力の高い新しいブレーキパッドに交換しました。
お子様も乗せる自転車、安全第一です。
さて、これでブレーキは完璧!
あとは全体点検を実施。ネジ一本残らず確認していきます。
多少緩みの出ている箇所もありましたが、大きな問題はなし。
キャリアやドロヨケのネジは緩みが出やすいので、こちらもこのように定期的に増し締めが必要です。
あとは可動部に注油して、綺麗に拭いて完了!!
Before⇒Afterの違いに満足していただけるはず!
さて、長くなりましたが、お伝えしたかったことは
・点検の重要性
・違和感があれば早めにチェック!!!
の二点です。
もし不安があればご質問、お問い合わせだけでも構いませんので、一度ご連絡ください!
070-3138-3196
Cycle Days
佐々木