BOMA Cofy2展示車ようやく組みあがりました!!!

ようやく組めました、BOMA Cofy2の展示車!!


お客様から「いつ組みあがるの??」というお声もちらほら。。(@@;)

 

お待たせしました、ようやく落ち着きましたので組みあがりましたよ!。

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こちらのモデル、実はこんなの求めていた!という方は多いはず!

「競技をやるわけではないから、楽しく乗れるロードバイクがいい」

「でもカーボンバイクに乗ってみたい!」

「ゆったりロングライドを楽しんだり、マイペースでヒルクライムを楽しみたい!」

そんな方におススメです。

 

誤解頂きたくないのが、決して初心者向けの入門バイクではありません。

初心者から楽しめる、ライダーにやさしい快適カーボンロードバイクです。

良く雑誌のインプレなどの紹介で「剛性が高い」「キビキビ動く」というのを見かけますね。

ただその長所というのは、その剛性に負けない脚を持っている事、そしてバイクを安定させるスキルが必要です。

自分の脚力に対して剛性が高すぎるバイクに乗ってしまうと、フレームのしなりを上手く使えずに

「なんだかすぐに疲れるな」

「一生懸命踏んでいるのになかなか進まない」

 

なんていう事にも。

 

このCofy2は適度に剛性を落とした事によって心地よく踏む、回すが出来ます。

「ガツン!!」というスプリント、ダッシュには正直向きません。でも脚力強い方でもこのフレームを好んで使っている方もいらっしゃいます。

ただ、一定ペースでロングライドを楽しんだり、自分のリズムでヒルクライムするにはとっても心地よいです。

 

とにかく、展示車がありますので是非一度乗ってみてくださいね♪

 

またフレームセット135,000円(税別)という低価格ながら、実はBOMAで一番高い塗料を使っているので質感が非常に高い!!!

所有欲も満たしてくれます。

 

 

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展示車はBOMAのカーボンクリンチャーホイールにカーボンハンドル、カーボンステム、カーボンシートポストで組みました。

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本来完成車として設定されているのはこちら。

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105フルコンポーネントに30mmリムハイトのホイールSHIMANO WH-RS330を使用。

こちらもコストパフォーマンスが非常に高くておススメです。

 

 

繰り返しになりますが。

「カーボンバイクに乗りたいけど、ガンガン攻めたいわけじゃないしレースに出るつもりもないんだよね。快適にロングライドを楽しみたい。自分に合ったカーボンバイクは無いかな~」という方!!是非一度乗ってみてください♪決して『初心者向けのロードバイク』というわけではなく、純粋にライドを楽しむためのロードバイクです。是非一度ご覧ください。

 

 

 

また、当店Cycle DaysはこれまでBOMAブランドのほぼすべてのモデルを組立・調整・販売しています。

BOMAブランドを購入するなら是非Cycle Daysへ。

 

皆様お待ちしております!!

 

 

 

 

 

BOMAホームページ:http://www.boma.jp/

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納車ライドで真鶴へ

先日は納車ライドで真鶴半島一周ライドに行ってきました。

 

毎回出張メカニックで呼んで頂いている都内シェアオフィスの自転車部のお客様

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今回はフレームオーダー+Di2に変更!!

フレームはBOMA RS-I

このフレームは乗らないとなかなか判断しづらいモデルであったのですが、これまでのお客様とのお話や、試乗会や展示会情報の蓄積からこのフレームを提案させて頂き、デザイン含め気に入って頂けたのでご成約頂きました。

・高ケイデンスの方に好まれる傾向がある

・ちなみに2014全日本選手権優勝フレーム。その時乗っていた佐野選手はトルク型でしたが(^^;)

・トライアスリートのように淡々と乗る方向け

のフレームです。

 

ウォークライドさんのコーティング剤、クリスタルグロウでしっかりコーティング。

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施工後はこんな感じで水をはじきます。

なので外を走って汚れても、軽く流して拭き取れば綺麗になってしまいます。

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NEWアルテグラR8000が出たので6870Di2コンポがお得に。

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出来上がりはこんな感じです。

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乗り味もデザインも気に入って頂けたようで良かったです!

スポーツ自転車は納車してからがスタート。この後定期的なメンテナンスとアドバイスでしっかりとサポートさせて頂きます。

 

 

 

さて、納車後はお気に入りの真鶴半島一周ライドへ。

店舗から往復40km以内で行けるお気に入りのルート。都内ではなかなか無いロケーションですから、すごく喜んでいただけました!!

 

IMG_1867 IMG_1866真鶴半島の先端、琴ヶ浜ではイカが干されてました(笑)

 

 

 

しっかりと海、山の景色を楽しんで頂けて良かったです。

また一緒にライド行きましょうね♪

ガタ、異音してませんか!???

皆さん突然ですが、愛車のガタ・異音のチェックしてますか?

 

これまでのレースブログなどでもご案内してきましたが、今一度お伝えしたいと思います。

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まず、自転車は様々な部品、パーツの集合体です。

ハンドル・ステム、ペダルやクランクサドルなどなどしっかりと力が加わる箇所も有り、その力や振動などによってネジの緩みやパーツ自体の擦れによってガタが出てきます。

 

そのままで使用してしまうと、走行中にパーツがずれたり破損させてしまう事も!!

走っている最中にハンドルがずれたら…怖いですよね??(@@;)

これらの画像の車体もヘッドパーツのガタ、そしてブレーキ本体・ブレーキシューに緩みが出ていました。

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アップダウンの多いコースをしっかり練習されたからだとおもいます。

しっかりと定期的にトルクの確認を実施して、安心してサイクリングを楽しみましょう!

ちなみに、当店ご購入車体はずっと点検が無料。増し締めや調整もやっちゃいます♪スポーツ自転車初心者の方は知らないことがたくさん。どんどん質問頂いてひとつずつクリアにしていきます。

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スポーツ自転車にまだ乗ったことない方、乗り始めたばかりの方、是非ご相談ください♪

【IRC ASPITE PROようやく再入荷!!】

皆様お待たせしました!!IRCの『自信作』のクリンチャータイヤASPITE PROが入荷しました。

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24Cの2本セットでNIPPOヴィーニファンティーニボトルが付属するお得なセット。これが最終入荷の予定です。
NIPPOファンの方のみならず、軽くて良くグリップして耐パンク性があり5000kmは持つというクリンチャータイヤ。是非お試しください。

・シクロワイアード紹介記事
http://www.cyclowired.jp/microsite/node/232251

NIPPO Vini Fantini KINAN Cycling Teamのインプレッション記事
http://www.cyclowired.jp/microsite/node/233379

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5月21日まで!オープン一周年感謝セール開催中です

先日、2017年4月23日。Cycle Daysはお陰様で開業一周年を迎えました。

当日夜開催した記念パーティーにはお客様や開業にあたってお世話になった方々にお忙しい中お集まりいただき。

また国際交流や朝活などのコミュニティの仲間が集まり、また新しい人の繋がりが生まれる場になったのではないかと思います。

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さて、この一周年を記念して

Cycle Daysは2017年5月21日まで『一周年感謝セール』としまして、

店内商品全品10%OFF!!

*一部対象外商品が御座います*

 

とさせて頂きます。タイヤ・チューブやメンテナンス用品など是非この機会にまとめてお買い求めください。

 

また現在在庫をしているロードバイク・クロスバイクの一部は30,40%OFFの商品も!!

是非ぜひ一度店頭へ!

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また、お取り寄せでも大変お得な価格でご案内できるモデルも御座います。

サイズは限られていますが、定価定価から30%ほどお安くなるものも!!

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是非ぜひお問い合わせください♪

NEILPRYDE BURA 2017

9月の早期受注でオーダー頂いていましたNEILPRYDE BURAをようやく納車できました。

大変お待たせいたしました。有難うございました。

また早速楽しく乗って頂けているようで嬉しいです!!

またこれから細かな調整をしながら、より人馬一体となれるようにお手伝いできればと思います。

 

 

それでは作業模様を。

以前のブログ(新車がお客様に渡るまで♪-組立準備編-)などでもお伝えしたので内容は重複していますが

目的としては、お客様に愛車がどのように組まれたかをお伝えする為。可能な限り工程を残していきます。

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まずはこちらの車体は『完成車』。

既に7割ほど組みあがった状態で来ていますが、一度全て取り外します。

 

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ブレーキが他のグリスやオイルなど油分を含んだパーツと一緒にならないようにトレーを分けます。

 

 

 

全てのパーツ、フォークやヘッドパーツなども外してそしてフレームだけにします。

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フレームだけにしてみると、より一層このBURAの左右非対称フレームが際立ちます。

 

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ダウンチューブ、BB周り、シートチューブ、チェーンステーそれぞれ左右非対称デザインになっています。

ドライブトレインがある側とそうでない側、当然力のかかり具合が異なりますので、左右非対称デザインによって最適化を図っているわけです。

もちろんそれはNEILPRYDEだけでなく各社モデルによってこういった左右非対称デザインのフレームを製造しています♪

 

 

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ダウンチューブを上から見ると、ボトルケージボルトに対してフレームが左右非対称になっているのが良くわかります。

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さて、作業工程に戻ります。

フレームへのコーティング作業を実施。

これで一晩寝かせます。

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またフロントフォークも計測したサイズに合わせて切断して、コーティングをかけます。

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また今回は今お使いいただいているBOMAのカーボンクリンチャーホイールTh-9wをBURAに使用しますが、このタイミングでホイールの点検も。

ベアリング、振れなどの確認を。

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こちらのホイール、ニップルがリム内部にある為タイヤチューブを外さないと振れ取りが出来ません。

面倒なようにも感じますが、ニップルによる空気の乱流を防ぐことに回転抵抗を減らします。

そう、BOMAのホイールは日本製ベアリングと合わさりとっても良く回るのです。

 

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さて、一晩明け組み付け作業に入ります。

まずはヘッドパーツ、フォークを組み付け。

 

今回は少しスペーサーを多めにしてアップライトなポジションに。

 

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おぉ。。もうこんなところまで組んでしまった。時々無心に組んでしまう癖は直らず。。。

しかしこのフレームとホイールの組み合わせ、むちゃくちゃ格好良いですね!!!!

フェイスブックなどの投稿を見られて何名かのお客様が実際に見に来店。

じっくり眺めて帰って行かれました。ほんと格好良いですよね(しつこくてすみません。。)

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さて、一通り組み付けが終わりあとはケーブルルーティン。

今回はポジションがまだ定まっていないので、影響のない範囲でケーブルは少し長め。

ヒルクライムを考慮してバーテープはクランプに近いところまで巻きます。

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バーテープを巻く事によりケーブルにかかるテンションが更に変わる事があるので、再度ブレーキと変速の確認をして完成!!!

 

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はい、そうです。

僕はNEILPRYDEオーナーという事もあり、このブランドに対する愛情が。。(笑)

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以上です。

最後まで読んで頂いた方、有難うございました!!

お待たせしました!輪行バッグ入荷しました!

タイトルの通り、輪行バッグ再入荷致しました!!

 

当店は小田原駅から徒歩5分程度というロケーションから、遠方から電車で来られるサイクリストのお客様がよく来店されます。

 

輪行をしてきていざ乗ろう!!と思った時に

 

「あれ、クリートが摩耗しててはまらない。。」

「なんだか変速の調子がおかしい」

「あれ、パンクしてる。。」

 

などのトラブルに対応させて頂く事も。

 

そして最も多いのが輪行バッグの問い合わせ。

体調的、またバイクトラブルの大きさや時間的問題で輪行バッグをお求めに来られる方が多くいらっしゃいます。

もちろん、これまでずっと輪行バッグを在庫していたのですが、最近問い合わせが多く先週一週間欠品させてしまっておりました。

大変失礼いたしました!

 

本日ようやく入荷致しました!!

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このMARUTOの輪行バッグは前後輪を外して、上下ひっくり返すだけ!という直感的に輪行できちゃう簡単なモデル。

特に緊急対応的な

「自走できないから輪行バッグ買って帰ろう。初めてだけど大丈夫かな。。」

という方に大人気!!

 

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(今後欠品させないように気を付けます。。)

 

 

そうそう

ところで当店の入っているビルの二階にはplum hostelというゲストハウスがあり、自転車旅をされている方も良く宿泊されます♪

創業塾同期の友人がオーナーなのですが、とっても雰囲気が良いのです。

 

遠方から来られる方だけでなく、合宿的に「がっつり乗ってみんなで一緒に泊まりたい!!!」

なんて方にもおすすめです。

僕も時々泊まるのですが楽しいですよ。

 

 

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新車がお客様に渡るまで♪-完結編-

お待たせしました!

前回のブログ【新車がお客様に渡るまで♪-組立準備編-】ら少し時間が経ってしまいましたが、【新車がお客様に渡るまで♪-完結編-】をお届けします!

 

前回は開梱⇒パーツの取り外し⇒コーティングまでを実施しました。

またホイールの確認、振れ取りや必要箇所への注油なども実施。

 

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(あ。。フォーミングマルチクリーナーが転がってしまっている。WAKOSさんすみません。。)

 

さて、今回は組立完了編です。

(営業時間内に組立をしていたこともあり、すべての工程を画像に収められていません。。)

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コーティングの終わったフレームへヘッドパーツ、フォークなど順番に組み付けていきます。

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ヘッドパーツはもともと組み付け時に塗ってあったグリスを丁寧に落とし、そしてしっかりとグリスアップして組み付けます。

上側のベアリングは特に雨や汗、ドリンクの水分で錆びやすいので、少し多めにグリスアップをします。

 

 

そして、シートポストの組み付け。カーボンパーツ組み付け時に欠かせないのがカーボンアセンブルグリス。スクラブのような細かいツブツブが入っており、パーツ表面の摩擦抵抗を増やすことによって少ないトルクでもしっかりとパーツ同士を締結できるように。(もちろん適正トルク内で組み付けることが大前提です。)

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そしてクランク・ディレーラ・ブレーキなどを一気に組み付けていきます(画像が少なくてすみません。。)

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あ、潤君が写ってる(笑)

 

STIレバー組み付けやサドルの角度調整などに役立っているのがiPhone

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ところでケーブル組み付けの際、その素材や用途に沿った正しいグリス、あるいはルブを塗る事が重要ですが

ケーブルの締結前にしっかりと脱脂をする事も忘れずに。

グリスのある状態で規定トルクで締結しても、フルブレーキの際に滑ってしまう可能性があります。

 

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あとケーブルの処理ですが、最近は特にケーブルのフレーム内蔵化によって長さ調整がシビアになってきているように思います。

当然短すぎるとハンドルを切った時にブレーキがかかってしまったり危険です。

また長すぎるとブレーキや変速がもたつくだけでなく、他のパーツに引っかかったりすることがあります。

 

今後そのお客様がどのようにポジション変更していくかも見据えながら、最も良いところを探していきます。

 

ケーブルをハンドルに添わせる時も、まずはセロテープなどで仮止め微調整を繰り返しながら。

確定したら例のリムテープで固定します。

 

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こうなったら後はバーテープを巻いて、全体調整を確認して組立完了。

 

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以上です。

今回は店主の私物、メンテナンスお預かり品、そして今回の車体とNEILPRYDEエアロロードが3台揃ったのでたくさん写真を撮ってしまいました。

 

実は現在もう一台、オーダーいただいた2017モデルが入荷していますので、もし余裕があればそちらもレポートいたします。

 

 

さて、二回にわたってお送りしてきました、【新車がお客様に渡るまで】のブログ。いかがでしたか?

自転車は工業製品ではありますが、メカニックがいないと乗れる状態になりません。

性能も安全も最終責任者はメカニックなのです(初期不良・リコールなど例外はありますが)

その為に自転車整備士などの資格保持者が組立調整を行って、またメンテナンスや安全情報の提供などを行っています。

 

どうぞ信頼できるショップ、メカニックを見つけてしっかりとメンテナンスをして

安全で楽しい自転車ライフを楽しんで下さい♪

008ロンドンのRaphaにてクリスフルームの愛車を前に

 

新車がお客様に渡るまで♪-組立準備編-

皆様こんにちは♪

本日はオーダーを頂いたロードバイクの組立について。オーダーを頂いた車体がどのように入ってきて、どのように組み立てられていくかをお伝えします

 

まず、新しい自転車を購入する場合でも『完成車』といって、ハンドル回り・サドル回り・ホイールやタイヤ・ブレーキやギアなどのコンポーネント…などが最初からセットになっているもの。

次に『フレーム』を購入して、今自分が乗っている車体からパーツを移植したり、あるいはフレームに始まりコンポーネント・ホイール・ハンドル・サドル…などすべて自分の好きなようにパーツをチョイスして自分だけの一台を創り上げる場合も。

 

ちなみに完成車と言っても、完全に工場で組み立てられて店舗に送られてくるのではなく、下の写真のような箱に『7分組み』という状態で入れられ店舗にやってきます。

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『7分組み』という事は読んで字のごとく「70%組み立てられてる」という意味なのですが

(割、分、厘などの単位についてはこんなブログがありました)

 

「では店で残りの30%を組み立てるだけ」かと思ったらそうでもありません。

既に組み付けられている部分もボルトは一本残らず固定を確認し、ブレーキや変速の調整はもちろん、ケーブルの取り回しなど様々な確認事項があります。

そう。

『自転車は誰が組み付けるか』によって同じモデルでも違う乗り物になり得ます。

 

ベアリングの圧入精度やグリスの封入のひと手間によって、その後のトラブル頻度が大きく変わってきます。

ケーブルの取り回しは最近のロードバイクでは本当に重要。フレーム側、ハンドル側共に以前よりケーブルのカーブがきつくなりがちです。取り回しを間違えると、ブレーキや変速がもたつくだけならまだしも、ケーブルが破断したり、最悪ハンドルを切った時にブレーキが急にかかって事故に繋がる場合もあります!!

またどのようなケーブルでどのようなオイルを挿して組み付けるかも重要です。ただ単に『フリクション抵抗が低い』と謳われているテフロンコートケーブルなどをケーブルグリスを塗って組み付けると、最初は良くても暫くたつと中でがっちり固着してしまう事も。

 

上記はほんの一例で、組み付け作業の一つ一つにノウハウとこだわりがあるのです。

 

 

特により繊細さが求められる、ロードバイク・MTB等の上位グレードの物は必ず一度すべてのパーツを分解して組み付け直します。

前置きが長くなってしまいましたが、今回は入荷して梱包を外して、組み付け準備をする所からご紹介します。(車体によって工程が異なる場合があります)

全ての工程を撮影しているわけではありませんのでご了承ください。

 

さて、まずは箱を開けて車体を取り出します。

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前後ホイール、ハンドル、シートポストやサドルなどが外れた状態で丁寧に梱包されて入っています。

 

まずは梱包を解いていきます(一気に組み立てられない時にはフレームの梱包材を残しておいて傷を防ぎます。)

 

入荷時のタイヤには空気があまり入っていないことが多いです。(船便入荷でも)

タイヤ・チューブ、そしてリムへのダメージを避けるためにもタイヤにはなるべく早くエアーを入れてあげたいですが、なにも確認せずにいきなり加圧をすると実はチューブが噛んでいてバースト!なんてことがあります。

以前ブログでお伝えした新品ホイールのメンテナンスの工程を実施します(今回は動作に問題が無いのでスプロケやフリーは固定確認のみです。)

 

 

パーツを一つずつ取り外していきます。

 

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今回のNEILPRYDE NAZAREはBB規格がPF30。SHIMANOの24mmクランクに対応するようにFSAのアダプターが入っています。

この時点でプレスフィット式BBの圧入に問題が無いか、ベアリングの確認も合わせて実施します。

 

そうそう、ポイントなのですが、こういったフロントディレーラの直付け台座やリアエンドハンガー等の固定をこのタイミングで確認しておきます。

意外と緩んでしまっている事があるのです!

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クランクに続いて、前後のディレーラー、STIレバー、ブレーキ、フロントディレーラの直付け台座などすべてパーツを外していきます。

ちなみに圧入式のBBに関しては問題が無い限りそのままです。

 

 

さて、すべてのパーツを取り外して、フロントフォーク・ヘッドパーツも外しました。

これで一度グリスをきれいにして、全体をクリーニングします。

 

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外したパーツはこんな感じです。

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上位グレードの車体はこのように一度全てばらすので、最初からフレームとパーツがバラバラになっていたら楽なのになぁと思ったりします(笑)

ちなみに、ウォークライドさんの完成車はすべて「フレーム」+「コンポ」で来るそうですので、ちゃんと組もうと思うとそちらの方がある意味手間が少ないのかもしれません♪

 

 

 

さて、パーツが外れたらあとはWAKO'Sのバリアスコートでコーティングを実施します。

(上位グレードの車体には無料で施工しております。)

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さて、これで一晩寝かせて明日組み付け予定です。金曜~月曜は店舗営業をしながらの作業ですのでどれだけ画像が撮れるかわかりませんが、なるべく流れが分かって頂けるように後編をお伝えしたいと思います♪

 

 

ちなみに、この車体と同じモデルのメンテナンスが入りました。

なんだか不思議な感じです(^^)

 

僕もニールプライドオーナーなので、組みあがったら3台並べて写真を撮ろうかなぁ。

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チェーンのお話

最近よくお客様から質問を頂くネタを

 

「新品のチェーンに元々塗られているグリスのようなベトベトオイル、これって落とすの?」

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良くある意見として

・これは保管用のオイル。粘度が高すぎるからすぐに汚れを拾ってしまうので、落とした方が良い

・いやいや、工場で塗られたオイルなので、逆に暫く放っておいても大丈夫な素晴らしいオイル

 

それぞれどこを軸に何を重視するかによって答えは変わってきますが、Cycle Daysでは特別ご要望が無い限り、基本的にロードバイク・MTB

クロスバイク問わず

 

新品チェーンについたオイルは落とさずにそのまましばらく乗って頂いています。

 

 

まず、そもそも新品チェーンについているオイルは通常のチェーンオイル、ルブとは目的が異なります。

もちろんベタベタしているとはいえ潤滑性能は持っていますし、よく言われている「長期保管用のオイルだから」という意味ももちろんありますが、もう一つ大切な役割があります!

 

『新品のオイルは落とさないで乗ってください』

何年前かのSHIMANOのテックセミナーで黒川さん(業界で知らない人はいないシマノのトップメカニックさんです)が仰っていたのですが、新品チェーンは、新しい工業製品特有の微細なバリなどがあり、それを保護するために包み込んでいるのが新品チェーンに塗布されているあのベタベタのオイルだそうです。

安易に落としてサラサラのオイルを塗ってしまうと、こういったバリなどがプレートやピンなどお互いに攻撃しあって、チェーン自体の寿命を著しく低下させてしまうようです。

ちなみにこのオイル、パーツクリーナーなどで脱脂したくらいじゃ落ちません。なので表面だけ少し脱脂して、内部にはオイルが残るようにすれば、汚れのリスクも最小限になり内部を摩耗させることも無いという事になるかもしれませんが。

ただ、何か特別なご要望が無い限り、当店ではそのままの状態で一か月ほど、300~500kmほど乗って頂き、状態を見て洗浄・注油を実施します。

専用のディグリーザーとチェーンマシンを使ってもかなり落とすのに苦労します。それでしっかりクリーン&ドライになったチェーンに用途になったオイルを塗った後のパフォーマンスは最高です!!(スプロケ、チェーンリング、プーリー、ディレーラーも同時に実施します)

 

メンテナンス頻度が高くない普段使い用のMTB,クロスバイクなどではご使用用途などによりそのままで使っている方もいらっしゃいます。

ただ、本来の性能を発揮するには、まずは一定期間保護用のオイルをまとったまま乗って、その後しっかりと洗浄して用途に合ったオイルを注油するというのがベストでしょう。

※大事な記述を忘れていました!

・まず、何事も例外があること。

・そしてシマノの新型SILTECチェーンなど 表面コートがされていたり、元々軽めのオイルが塗られているものがありますのでそういった場合はまた少し違ってきます。表面精度とコーティングにより新品でも削れ合うリスクが殆ど無いのかもしれません。(実証していませんが)

 

スプロケやチェーンリングを交換した直後も馴染みが出るまでは微妙に変速が落ち着かなかったりしますよね?

馴染みだしというのはとても大切なプロセスなのです。

 

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ちなみにレース現場で時々迷うのが

レース直前でチェーンを変えなければいけない場合。レースのような高負荷がかかる状態に、保護オイルのないチェーンオイルで挑むと寿命が縮むだけでなく大きなダメージ、最悪チェーン切れに繋がる事もあるとか。

 

そのレースは狙うレースなのか、それとも翌週以降の為の調整レースなのかによっても変わります。

ヒルクライムレースで、「このレースの為に一年練習してきた!!」という方の場合は、洗浄して少し油膜の残るような性質のオイルを塗ります。

逆に、「翌週のレースが本番なんだよ」という方の場合は、過剰なオイルを取り除いてそのまま乗って頂くか、本当に判断が分かれますね。

 

 

洗浄方法や注油方法、またどんなケミカルを使用するのかについては本当に奥が深いので、また別の機会に♪

お店の方でご質問頂ければとことんご説明いたします!!!(^v^)

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