「結果を出したい時」「負けられない時」はチェーン周りの洗浄と注油を!!!

今日は思う所あり、こんなブログを書いてみます。どうも文章だけだと伝えきれない所もありますので、ご来店いただけたらたくさんお話しさせて頂きます!(笑)

 

本日お伝えすること

1.駆動系のメンテナンスの重要性

2.自分でも出来る、駆動系メンテナンス!

3.時間が無い場合はショップへ依頼!

 

1.駆動系のメンテナンスの重要性

皆さん、一度ご自分の車体のチェーン、スプロケ周りを見てみてください。

もしこんな風に汚れていると、かなりのパワーロスになってしまうんです。

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日頃しっかり乗られている方こそ、無頓着になりがちで、レース会場でもよく汚れたままのチェーン・スプロケで参加されている方がいらっしゃいます。

 

そんな時思うのです。

 

「メンテナンスしてあげたらどれくらいパフォーマンスがあがることだろう」と。。

 

ホイールやコンポーネントなどをアップグレードして結果が向上することももちろんありますが

もっと手軽に手コストで、でも体感できる効果をもたらす事ができるのが『駆動系のクリーニングと注油』です。

 

レースだけではありません。

 

・足柄峠やヤビツのタイムアタック

・チームのタイム計測会

・みんなで楽しみにしていたロングライド

 

などなど、ここぞという時に、駆動系のクリーニングと注油をするだけでかなり楽に走れます。

 

意識して綺麗にしているという方でも、表面はきれいでも意外とプレートやリンクの間の汚れが取れていなかったりします。

この汚れは単に油汚れではなく金属粉や砂が混入しているので、このまま乗っているとパーツの寿命を縮めてしまいます。

 

そして何より、気付かないうちに抵抗がものすごく増えています!!!

 

 

実は僕個人的にも「今日は千切れられない…!!」「今日のメンバーには負けられない!」

という時には、駆動系を完璧にきれいにした上で、低抵抗のオイルを塗ります。(プロダクトのテストも兼ねていろいろ試しますが)

 

これ、本当に変わりますよ!!(オイルの性能は一長一短ですので、ぜひ希望の性能をお伝えください。じっくりご説明いたします!!)

 

2.自分でもできる!駆動系メンテナンス

 

駆動系のメンテナンスはご自分でも簡単にできるのです。

ご自宅で洗浄に水が使えるか、それともマンションやアパートのように水が使えないかによって必要な道具も変わってきますが、ご来店いただければそれぞれの方に合った方法をご説明させて頂きます。

(方法に関してはまた詳しくブログにまとめる予定です♪)

ベタベタに汚れる前に、こまめにメンテナンスをする事が重要です。ショップで実施をするときも、ベットリと汚れてしまっている駆動系をきれいにするには結構時間がかかります。ご自宅でやろうと思うとなおさら大変なはず。

もちろんプロのように毎日のライド後にやるのがベストですが、せめて週に一度、最低でも月に一度は駆動系の洗浄、注油をやるとパーツもかなり長持ちしますよ♪

 

 

3.時間が無い場合はショップへ依頼!!

ご自分でチェーンクリーニングマシーンを購入して、ディグリーザーとオイルを用意してやられた方が長期的にみると低コストで済みます。

 

ただお時間が無い方や、そもそも洗浄するスペース、環境が無い方は是非店舗へご依頼ください。

当店の場合は、状態にもよりますが、

 

チェーン洗浄&注油:¥2,160

 

で実施いたしております!!

 

 

是非一度Before⇒Afterの感動を体験してみてください♪

 

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乗鞍に向けて

こんにちは

小田原は今日はとっても天気が良かったですね。

メカニック用のシューズやエプロンを洗ってもすぐ乾くこんな日が大好きです。

ただ引き続き熱中症には要注意(僕が言うのもなんですが 汗)
さて、今週の日曜日はいよいよ乗鞍マウンテンサイクリング。

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空気が抜けたまま乗るとトドメを刺します…!

皆さまこんにちは!

スポーツ自転車専門店のCycle Days。

ですがうちの店舗は小田原駅から徒歩5分という立地もあり、通勤・通学用一般車(ママチャリ)の修理依頼を頂く事も多いです。

パーツの仕入れの関係上、すぐに対応させて頂けない時も御座いますが

喜んで対応させて頂きます。
さて、

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クロスバイクの定期点検♪

皆様こんにちは!

なんだか台風が三つも発生して「記録的大雨に警戒!!」なんてニュースがあり、また浸水が無いかヒヤヒヤしている佐々木です。

 

さて、昨日4月末に購入頂いた自転車の定期点検を実施しましたのでそのご報告です♪

そう、Cycle Daysでご購入いただいた車体は廃車になるまで何度でも点検が無料なのです。

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KUOTA KHARMAのオーバーホール  前編

本日はKUOTA KHARMAのオーバーホール。

こちらの車体とは前職の時に納車してからのお付き合い。私の勝手で前職を辞め、海外修行に出てしまっていたのですが、こうしてまた私の所に持って来てくださる事に感謝。


さて、まずは作業を進める前に洗車。綺麗にしないと始まりません。

まずはディグリーザーで油汚れの酷い駆動系、ブレーキ付近をクリーニング。

PEDRO’Sのオレンジピールズは頑固な油汚れも落ちやすく、また水で薄める事によって強度を変えられるのがGood!

ツールボトルに入れたディグリーザーをハケで塗っていきます。


駆動系は多めに、染み込ませるように塗るのがポイント♪

必要に応じてブラッシングも忘れずに。スプロケットにもしっかりと塗布しておきます。
その後は泡立てた石鹸水をスポンジに含ませて全体を洗っていきます。

まずは駆動系を先に洗ってから、綺麗なスポンジに変えて全体を上から順に

この時BBやヘッドなどに直接水をかけてしまうとグリスが流れ出てしまうことがあるのですが、今回はオーバーホールなので気にせずしっかり洗っていきます。


この段階で綺麗なスポンジに黒い汚れがつかない状態がベストです。

そしてリンス。真水をスポンジに含ませてまた上から順に石鹸水をしっかりと落とします。


その後しっかりと水切り。

ハンドル、フォークを下にしたほうが早く水を切れるのですが、店でやる場合は軽く水切りした後にコンプレッサーで水気を吹き飛ばすので問題ありません♪

フレームの水切りをしている間にMAVICキシリウムSLS、フリーボディのメンテナンス♪


ちなみにこの車体は10sなので、MAVICの1.75mmのスペーサーとシマノスプロケに付属の1mmスペーサー両方入っています。

もちろんスプロケも分解清掃していきます。


そして、いざフリーボディのメンテナンス。こちらのトピックは割とネットでたくさん上がっていますので細かな説明は省きますが、ラチェット部の回転性能と伝達性を保つために定期メンテナンスが必要なのです。

開けてみるとこんな感じ。

黒く汚れています。この汚れを一度綺麗に落として…

そしてMAVIC純正のミネラルオイルを塗布していきます。

(ここの画像を撮り忘れてしまいました…)
また、ベアリングもチェック。こちらは問題ありませんでした。


ホイールはこのように前後確認して組み付け直して完了。
次にボトムブラケットをチェックしていたら問題発見。

これは…右側のネジが4分の1ほどなめてしまっています。

おそらくいつか脱着した時に斜めに入って無理やり締め付けたのでしょう…


ワンの方は大丈夫そうですが、タップを切り直すか迷うところ。

ひとまずBBは発注です。

最も力の加わる所と言っていい箇所、細心の注意を持って加工する必要があるのです。
さて、作業を進めていきます。

各部パーツをバラし、クリーニング・注油をしていきます。

こちらはリアディレーラーのプーリー。


こちらもしっかりと綺麗にして、注油をします。

ちなみに、105グレードまでのプーリーはどちらもブッシュタイプで、ベアリングが入っていないのです。

セラミックにするかどうかは別として、シマノの上のグレードのベアリング入りプーリーにするだけで回転性能は格段に上がるのです。

見た目的にはKCNCとかのアルミ削りだしプーリーにすると色も入ってカッコ良いのですが、特にガイドプーリーは適切な遊びがなくなり変速がシビアに…迷うところです。

(すみません、プーリーネタもご存知の方が多いかもしれませんね!)
また、ブレーキパッドに残っている砂や金属片を取り除きます。意外と気付かない方が多いのですが、確実にリムの寿命を低下させるので、定期的に確認しましょう。


続いてフォークを外しヘッドパーツの確認をします。


グリスがだいぶ黒くなっています。


フォークもこんな感じ。カートリッジベアリング表面のサビの影響で、アルミコラムも赤茶けています。
全て一度洗浄し、グリスアップをしていきます。

今回はカートリッジベアリング内のグリスも劣化していたので、一度クリーナーで汚れを落として、グリスを封入します。


さて、あとはBBの入荷を待って組み付けるだけなので、パーツが外れた今のタイミングでフレームのコーティングを♪ワコーズのバリアスコート、ガラス系のコーティングで強力長持ち!こちら、一箱¥3,240なのですがセダン5台分程施工出来るようで、自転車なら相当使えますね!

販売もしていますので是非お試しください♪

パーツを組み付け始めてからの画像しかありませんが…マイクロファイバーで薄く均一に塗り伸ばしコーティングしていきます。

ちなみに、こちらご自宅でやられるようであれば、換気には十分ご注意を!!!

少量でもかなり強烈です(笑)

さて、後はパーツ待ち。

一旦保留です。

後編はまたお伝えします♪

ビーチクルーザーの修理

今日はビーチクルーザーの修理を実施したのでその模様をお伝えします♪

 

お客様からは「ブレーキが効かない」 「チェーン周りから異音がする」

という事でしたのでまずはチェック!試走もしてみます。

ブレーキに関してはドラムブレーキが劣化により異音がして、さらに制動が安定しない状態。加えてフロントはちょっとブレーキをかけると物凄い音が。。この辺りは調整で直すとして、

 

今日のメインはチェーン周りの異音について。

今回の異音、チェーンのサビや伸びも影響しているとは思いますが、一番の原因はボトムブラケットのガタ。
ペダルが付いている『クランク』というパーツ。その回転を支えているのがボトムブラケットです。ペダルを踏む力を受け止めてスムーズに回転させるというとても大切な役割を担っています。

乗っているとどうしても緩みが出ますし、そのまま放っておくと破損してしまう事も。
という事で今回はこのガタつきを直していきます。

まずは作業しやすいように右側のチェーンガードを取り外します。


その後左側のペダルを外し、クランクを止めているロックナット、ワッシャーを外していきます。(逆ネジ注意)

そしてベアリングの圧力を調整しているアジャスタブルコーンを外していきます。

するとこのように左側のベアリングが露出してきます。

そのままアジャスタブルコーンとベアリングを取り外します。


その後、クランク全体を右側から抜き取ります。

そう、ビーチクルーザーのクランクは左右が軸で繋がっているユニークな形状!


 

その後パーツの洗浄とグリスアップを実施していきます。



ベアリングはもちろん、カップの中もしっかりと洗浄。 


その後たっぷりとグリスアップして組み付けていきます。


あとは取り外しの逆の順序で組み付けます。

ベアリングの玉当たりは、クランクを手で回すと少し抵抗を感じるくらいに調整します。(これは車種やどういうベアリングが付いているかによってかなり変わります)

 

試走してみると、ガタつきは完全になくなり異音も無くなりました。

その後チェーンの調整、注油を実施。

ブレーキも調整してかなりコンディションはよくなりました。

 

これで気持ちよく乗っていただけます!

ありがとうございました♪

リアエンド交換

こんにちは
今日は朝から出張修理。

今朝は天気予報が変わり汗ばむくらいの天気でしたね。

本日はリアエンド交換で伺いました。

やはりこういったスポーツ自転車に乗られていると一度は見舞われるといっても良い『リアエンドトラブル』。


フレームとリア変速機を繋ぐシルバーのパーツがリアエンド金具。

アルミフレーム、カーボンフレームはこのようにリア変速機の接続部分が別体になっていることが殆どです。

リア変速機は構造上フレームから外側に飛び出ていますので、万が一右側に転倒、あるいは倒してしまった場合には地面がこの変速機に当たる事が多いです。

そういった場合フレームに直接この変速機が取り付けられていると、フレーム自体を破損してしまう事になります。粘りのあるクロモリフレームなどであれば曲げ直すことも出来る可能性もありますが、カーボンはもちろんアルミも破断する可能性が高いのです。

そこで、このように別パーツをかませ、ある意味フレームの代わりに犠牲になってくれるようにしています。

曲がったら交換してしまえば良いのです。
ただ怖いのは、この曲がっている事にユーザーさんが気付いていない場合。。
「なんか最近ギアの調子が悪いなぁ」

と乗り続けていると、最悪の場合リアを軽いギアに変えた瞬間に変速機がリアホイールに飛び込み

「バキバキッ」

なんて事に。。

リアエンドが折れるのはもちろん、変速機、チェーン、リアホイールの交換が必要になる事もあります。

ただそんな事よりも怖いのは、軽いギアに変速するという事は登り坂の可能性が高いです。頑張って思いっきり力を込めて漕いだ瞬間にこんな事が起こると、転倒し大きなケガをする事も(実際に毎年発生しています)

なので、皆さんこの機会にこの3点を是非覚えておいて下さい!

1.リアエンドは曲がる!意識的に確認を

2.右側に倒れないように駐輪場所、鍵のかけかたを工夫する

3.変速に異常を感じたらすぐにショップへ!

というわけで、今回のユーザー様は幸い点検で発見出来ましたので、応急処置だけして、リアエンド入荷を待って交換する事にしておりました。

リアホイールを外し、リア変速機も外します。


本当に若干なのですが内側に曲がっています。ほんの少しの曲がりでも正常に動かなくなる物なのですが、意外と知らない方が多いのです。


新品に交換。

この後元どおりに組み付け、調整をし直して完了!
皆様も一度ご自分の車体のリアエンド、確認してみて下さい。